本日の一杯
この記事では以下のことがわかります!
- 片手鍋焙煎の手軽なやり方
- 片手鍋焙煎をする際の注意点
- ちょっとしたコツ
- 実際の焙煎風景
焙煎に興味のある方や,焙煎をやってみたけどうまくいかない方のお役に立てると幸いです!
前回の記事で使うものについてまとめたので,まだ読んでいない方は読んでみてくださいね~
自己紹介
こんにちは! キウイと申します。少しだけ自己紹介させてください!
大学一年生の時にコーヒーの魅力を知り,抽出 焙煎 ラテアートなどが趣味になった理系大学生です!コロナの影響で休業してしまったのですが,以前はカフェで働いていました!
片手鍋焙煎は3年ほどやっているので,これから始める方や初心者の方の疑問に答えられると思います!
大まかな流れ
最初に全体のイメージをしてもらいやすいように流れを解説します。
まずはハンドピックから。ハンドピックとは欠点豆(悪い豆)をとることです。
どれだけ丁寧に育てられていても生き物である以上,欠点豆は出てきてしまうのでハンドピックをする必要があります。
そして焙煎。
焙煎では,しっかり中まで火を通す必要があります。
片手鍋を使うことで水分が逃げないのでスムーズに火が通ります。
最後は冷却。冷やさないと焙煎が止まらないのでお忘れなく!
この時チャフという珈琲豆にくっついている薄皮がはがれて周りが汚れるので,屋外や掃除機がかけやすい場所への移動をおすすめします。
鍋の振り方の注意点
片手鍋焙煎の鍋の振り方が少し特殊なので,先に言っておきますね~
料理をするときの鍋ふりのイメージは前後に振りながら上下にも振りますよね。
フライパンをあおるってやつです。
あの振り方,片手鍋焙煎ではNGです。
理由はフタがはずれて,豆が吹っ飛ぶからです!
…はい。実体験です。ちょっと慣れてきて調子に乗った矢先に,盛大に吹っ飛ばしました。
これが悲惨で,豆が熱々なので拾うに拾えないしめっちゃ焦ります笑
あおり焙煎は危険です!絶対やめましょう!()
ではどうやって振るのかというと,ただ前後に振ればよいです。あおるより簡単です!
心配な方はふたを抑えながらでもOKです!後半で熱くなるのでタオルか軍手があるとよいです。
振るペースとしては1秒間に2回。トトロで出てくる「さんぽ」のリズムがちょうどそのくらい。
歩こう~歩こう~私は元気~♪ってやつね。
奥に振って『ジャ』,手前に引いて『カ』として
あ ・ る ・ こ ・ ー ・ あ ・ る ・ こ ・ ー に合わせて
ジャカ ・ ジャカ ・ ジャカ ・ ジャカ ・ ジャカ ・ ジャカ ・ ジャカ ・ ジャカ
みたいなリズムです。なんだこれ
そして次が,振る頻度についてです。片手鍋焙煎ではずっと振る必要はありません。
ずっと振っていると火力の調整が難しいので,3回振ったら4秒休むくらいのペースにします。
振らない時はコンロにおいて大丈夫です。
音でいうと
ジャカジャカジャカ ドン いーち にーい さーん よーん
ジャカジャカジャカ ドン いーち にーい さーん よーん …
と続いていきます。(ドンはコンロに置く音)
ハンドピック
欠点豆はこんな感じの見た目をしています。↓
欠点豆にもいろいろな種類があります。
今回は,黒いしみがある豆や茶色の濃い豆など,色で判断できるものを中心にとっていきましょう。
ちなみに黒いしみのある豆はカビ豆,色が濃くて茶色っぽいものは発酵豆と言われます。
カビ豆や発酵豆は一粒で一杯のコーヒーをダメにすると言われているので,できれば取った方が良いです!
割れている豆や小さい豆はそこまで味に影響がないので,気にならなければ取らなくても大丈夫です!
今回は気軽にいきましょう♪
品質の良い豆ほど欠点豆が少なく,ハンドピックは楽になります。
この豆は安いのに綺麗で焼きやすく,しかも美味しいので僕の一押しです!
焙煎
さてさて,準備も整ったので焙煎していきましょう!
焙煎を開始すると余裕がなくなるので,必要なものは先に用意しておきましょう。
以前,「焙煎って時間かかるし準備しながらでいいや~」なんて思って焙煎したことがあります。
結果,準備に時間がかかってコーヒー豆を丸焦げにしたことがあるので,それ以来準備はきちっとしています笑
自分への戒めとしても,必要なものを書いておきます!
- 片手鍋
- コーヒー豆(150g~200gがおすすめ!)
- 金属製ザル
- うちわまたはドライヤー
- タイマー(あるひとだけでOK スマホでも可)
- タオル(熱くなったとき用)
こんな感じです!手順を説明していきます。
鍋に生豆を入れ,ふたを閉めて点火!
生豆を入れる前に片手鍋を温める場合もあるのですが,今回は手軽さ重視で先に生豆を投入します。
焦らないためにも,フタをしっかり閉めてから火を付けましょう!
火の強さはコンロによって若干違ってきますが,なべ底に火の先が少し触れるくらいだと安定します!
火力はずっとこのままで大丈夫です!
鍋を振る
火をつけたので焦げないように鍋を振っていきます。あおっちゃだめですよ!
ジャカジャカジャカ ドン いーち にーい さーん よーん を思い出してください!
ゴールド
そんな感じで振っていると7~10分くらいの間に豆の色が黄色っぽくなってきます。
これをゴールドなんて言ったりして,甘い香りがしてきます!
ここから焙煎の進行が早くなるので,気持ち振るペースをあげましょう!
どんどん色が濃くなっていき,コーヒー豆っぽくなっていきます。
1ハゼ
煙が出始めると,そろそろ1ハゼが来ます。
ハゼというのはコーヒー豆の中の水分が外側に逃げる時に出る,ぱちぱちという破裂音です。
焚火の音に似ています。
ハゼ始めたら待つ時間を4秒から2秒にしていきます。
ジャカジャカジャカ ドン いーち にーい
ジャカジャカジャカ ドン いーち にーい
ジャカジャカジャカ ドン いーち にーい
音をよく聞いておいてくださいね~
2ハゼ
1ハゼが収まるとさらに煙が増え始め,2回目のハゼが来ます。
1ハゼが終わってからすぐに来る場合もあれば,3分くらい待つ場合もあります。
不安になっても振り続けましょう!
テッカテカになっていなければまだまだいけます!大丈夫です!
2ハゼが来たら飲める状態になっています。
2ハゼが来てすぐに止めると中煎りのシティーロースト
2ハゼがバチバチと激しくなると中深煎りのフルシティーローストくらいになります!
中深煎りを狙う時にはコンロに置くタイミングで蓋を開け閉めして煙を逃がします。
ジャカジャカジャカ ドン パカパカ
ジャカジャカジャカ ドン パカパカ
ジャカジャカジャカ ドン パカパカ
浅煎りの焙煎は少し難しいので,まずは中煎り~中深煎りがおすすめです!
これでOK!ってとこまで焙煎できたら冷やしていきましょ~
冷却
焙煎できたら,熱々の豆をザルに移してください!
移したらうちわで扇いだり,ドライヤーの冷風で冷ましてあげましょう。
チャフという薄皮が舞うので注意です。
1分もすれば触れるくらいになるので,それでOKです。お疲れさまでした!
まとめ
いかがだったでしょうか?
いろいろな意見がありますが,焙煎時間は12~13分くらいが良いと言われることが多いです。
もしそれより長かったり短かった場合には火力や鍋の振り方を変えてみてください!
アプローチを変えると同じ焙煎度でも,香りが変わったり味のバランスが変化するので面白いですよ!
ぜひやってみてください!
最後までありがとうございました!
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